2010年12月10日金曜日

『未来』





第5楽章
『未来』
〜朝〜


朝だ
光が満ちていた光が充満している世界だ
わたしは粒子に溶け込む未来だ
わたしは両手広げ無邪気に朝を迎える未来だ
わたしはなにもかも未知のもの
昨日などという概念はなくただただ未来が突進し貫く
わたしは樹木のようだ
わたしは舞い散る葉のようだ
わたしは花である
わたしは神だ
わたしはあなただ
わたしは
竪琴だ
わたしは
指揮を執る
わたしは
号令となる
わたしは
稲妻で
あなたが
雲のようだ
わたしは
ヴァギナだ
あなたは
乳房にぶら下がる爬虫類のように醜い
わたしは
建築物
わたしは
グロテスクな建築物
過去は
醜い爬虫類のようだ
あなたは
醜い爬虫類のようだ
わたしは
両性のグロテスクな建築物
わたしは
喉が渇いて仕方のない両性のグロテスクな建築物

朝よ朝よ朝よ

止めどない光の粒子の果てない無限の自然の叫びの凝固

朝よ











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