2010年12月2日木曜日

『光速の生命』






第0楽章
『光速の生命』
〜冥王〜

六十億の魂が
この銀河にばらまかれたその日

その日わたしは
ついぞ返ることなく腐りゆく仲間の無惨な死に様を見つめていた

他の仲間達は
振り返る余裕などなく必死で光を求めたのだった

わたしは
その死に様を見届ける必要があるのを知っていた

かれらが
放射されることないその熱を持て余し
ぶすぶすと悲鳴の如き音をたて死んでゆくのを

わたしは
それを見届けた後
いまこうして在るのだ



Symphony #0
『LIFE IS SPEED OF LIGHT』
ΑΙΔΗΣ




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