2011年12月19日月曜日
2011年12月6日火曜日
2011年12月4日日曜日
『花 ~いかに咲き散る 5』
〜死者を愛す
生きている限り、 絶えず咲いては散りを繰り返すことが出来る。
花は、それを教えてくれる。 ぼくは、 ぼくに纏わる死を愛す。
それについて、 何をするでもなく、 寄り添い続ける。
それが、 誇るべき、 わたしの仕事。
2011年12月2日金曜日
『花 ~いかに咲き散る 4』
~残響残像
あの空き地での出来事。一事が万事、物事は通じている。
あの日、あの場所で、ぼくを責めたあの人は、いま、ぼくのすぐ傍にいて、
あの日、あの場所で、ぼくを支えたあの人に、いま、突き放されている。
原因についてなんて考えたくも無い。
それよりもあの日、あの場所で、踊ったあの人のことを想ふ。
百何回目かのあの人の記念日も、頭から抜け落ちていまになって思い出している。
一途な形をしていたあの人は、目に見えるものがすべて。と、教えてくれているようだった。と、いま思う。
目に見えないものについて、いくら考えたところで、いくら語りつくしたところで、ぼくの心の奥深くへは立ち入れないんだ。
硬く硬く柔らかく。
目に見えないものを信じさせてくれた。
強く強く儚げに。
見えないはずのものを見せてくれた。
そう。
「きみはこんなにもたくましい存在なんだ」と、教えてくれたんだ。
2011年12月1日木曜日
『花 ~いかに咲き散る 3』
~魂のゆくえ
彼女がどうしてぼくを選んだのか。それとも偶然にぼくが吸い寄せられたのか。
おそらくは両方なんだろう。ぼくもそんな出来事を望んでいたんだろう。
彼女にとって、ぼくは気楽な存在だったんじゃないか。
少なくとも、ぼくは、ぼくほど気楽な存在も無いと思っているし、
気難しく見えていたとしても、頭を使わずにぼくと言う人間を見れば単純明快だしね。
色々な思考、思想、信仰や信念があったとしたって、変わらないひとつのものから、ぼくは一度だって離れた事は無いからね。
ああ、そう。きみがぼくを選んだことは頷ける。
捉えられないこと。言い当てられないこと。そうしたことがある。
きみはきっと表現し切れなかったろう。
だから、そうしてそこにいるんだろう。
表現したくても出来ない事情があった。
ぼくがすべてをすーっと抜こうとしたとき、きみはぼくを引き寄せた。
ぼくは若干、恐れも抱いていた。
ぼくにそんなことが出来るだろうか。と。
だから、いままで通りにすればいいんだ。と、また思い出して。
そう。あのときみたいにね。あのときみたいに今度はきみと踊ろう。
楽しく。
0から1になるときって、きっとこんな感じなんだな。
『花 ~いかに咲き散る 2』
未熟な渋柿も、いつか熟せば甘くなると。
未熟者故に、未知なる味はいかがなものなのでしょう。
蕾のまま、開かぬものもあれば、
いち早く開いて散るものもあり、
蕾のまま、落ちるものもあれば、
蕾のまま、枯れるものもあり、
花は何をか想ふ。と思われますか。
花は始まりから花でなく、
花を花と言うでなく、
花は想はず花でした。
『花 ~いかに咲き散る』
十一月をなんとか乗り越え、来る十二月は更なる試練のときを受け止めていこうと想います。
三月の出来事を受け、たいせつな仲間たちと離れ離れになり、それまでの支えを失い、よくもここまで持ち堪えたもの。と、妻と息子には頭が上がりません。
そして、月を重ねる毎に、日々新たな支えとなってくださっている方々。
ほんとうにどうもありがとうございます。
自分は感謝の気持ちを表すことも下手なのでごめんなさい。
十二月も頭から、
なんだかすとんと腑に落ちるお話から始まるのでした。
果たして今年一年の締めくくりはどうなることやらという按配。
思えば、毎年こうなのですが。
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