2011年12月1日木曜日

『花 ~いかに咲き散る 3』

~魂のゆくえ

彼女がどうしてぼくを選んだのか。それとも偶然にぼくが吸い寄せられたのか。

おそらくは両方なんだろう。ぼくもそんな出来事を望んでいたんだろう。

彼女にとって、ぼくは気楽な存在だったんじゃないか。

少なくとも、ぼくは、ぼくほど気楽な存在も無いと思っているし、
気難しく見えていたとしても、頭を使わずにぼくと言う人間を見れば単純明快だしね。

色々な思考、思想、信仰や信念があったとしたって、変わらないひとつのものから、ぼくは一度だって離れた事は無いからね。

ああ、そう。きみがぼくを選んだことは頷ける。
捉えられないこと。言い当てられないこと。そうしたことがある。

きみはきっと表現し切れなかったろう。
だから、そうしてそこにいるんだろう。
表現したくても出来ない事情があった。

ぼくがすべてをすーっと抜こうとしたとき、きみはぼくを引き寄せた。

ぼくは若干、恐れも抱いていた。
ぼくにそんなことが出来るだろうか。と。

だから、いままで通りにすればいいんだ。と、また思い出して。

そう。あのときみたいにね。あのときみたいに今度はきみと踊ろう。
楽しく。

0から1になるときって、きっとこんな感じなんだな。







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